『野ばら』を通じて私たちが目指すもの

 

世界各国の言語を通し、長い年月を経ても愛され続けている歌曲『野ばら』。
私たちが、楽譜発掘や研究を行いながら、同時に演奏活動、楽譜集や音源の販売も行うのは理由があります。
それは、当プロジェクトの代表・土田悠平が声楽家であることにも起因しています。

世界中のどこかにまだ眠っているであろう、沢山の未発掘の楽譜。
楽譜には、ゲーテの詞からインスピレーションを受けた作曲家たちの想いが込められています。
楽譜が誰にも見つけ出されなければ、それはただの紙です。
が、見つけ出されることで、それは「未発見だった楽譜」となり、演奏されることで「楽曲」に、聴き手がいて初めて「音楽」となるのではないでしょうか?

たとえ言葉が通じなくても、音楽を介して心を通い合わせることが出来るのは、自身が国内外で活動する声楽家だからこそ、実体験として感じているところです。
そして、「民衆の中にこそ藝術あれ」とゲーテが言ったように、クラシック音楽もまた、誰にでも気軽に楽しめるものです。

例えば、数多くある『野ばら』の中でも特有の色を持つものに、アルメニア人のメリキヤン(Melikjan, Romanos Owakilowitsch)作曲のものがあります。
土田は、2013年アルメニア国の音楽祭に招致され、その楽曲を演奏し、現地大臣から感謝の言葉と共に、賞状と盾を頂戴しました。
これは、アルメニア人ならば誰でも口ずさめる程、民衆に定着し親しまれている楽曲です。
日本における『さくらさくら』のような存在で、トルコ人による大量虐殺事件が起こった最中に作曲されました。
アルメニア語が分からずとも、その暗く重たく苦しみに充ちた旋律、その悲痛な音色は誰にでも感じ取ることが出来るでしょう。

私たちは、眠っている『野ばら』を「紙」のままにするのではなく、一つでも多くの「音楽」として世に送り出すことを使命と考えています。
そして、国際的文化交流に繋げる事を目指します。

 

■団体名
野ばらプロジェクト

■エグゼクティブ・プロデューサー
土田悠平(バリトン歌手)

■設立
2015年4月

■事業内容
歌曲『野ばら』の楽譜収集及び研究、演奏活動、それに伴う音楽制作、商品販売

■過去実績
・ベートーヴェンを含む、未発見とされた楽譜を新たに20曲収集。(2016年3月現在)
・『野ばら』111曲演奏会(川口総合文化センター・リリア 音楽ホールにて)の企画・開催
・楽譜『野ばら』111曲集の出版・販売
・CD−BOX『野ばら』111曲集の収録・販売